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京成バス長沼営業所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

長沼営業所
草野車庫
花見川車庫

京成バス長沼営業所(けいせいバスながぬまえいぎょうしょ)は、千葉市稲毛区長沼町に位置し、千葉市稲毛区花見川区佐倉市八千代市内の各路線を所管している京成バスの営業所である。車庫は、営業所に併設されている草野車庫と、主に八千代台駅近くの花見川団地を担当する花見川車庫(千葉市花見川区作新台)の2つがある。両車庫とも、いくつもの住宅輸送路線を抱えており、全長の長い車両などが配置されていることも特徴の1つである。過去には3扉の車両も多く配置されていたが1990年代後半以降新規には投入されず、通常の2扉車での置き換えとなった。

目次

沿革

千葉 - 長沼間のバスと八千代方面への拡張

1950年代末の千葉 - 八千代間路線

長沼営業所は、1969年にそれまで千葉営業所の管轄下にあった草野車庫を分離・独立し、営業所としたものである。営業所のある長沼に初めてバスが走ったのは、戦前の1933年と早く、これは当時千葉駅 - 穴川間の路線を運行していた千葉市街自動車がこの路線を延長し、千葉駅 - 長沼間の運行を始めたことによる。その後、陸上交通事業調整法に基づく戦時の交通統制により、1944年に京成が同社を併合し、路線は京成の千葉営業所に引き継がれた。以後、長沼営業所開設までの20余年に渡って、千葉営業所の管理の下で千葉市西北部から八千代に至る地域の路線拡充が図られることとなる。

終戦を経て1950年代に入るとまもなく、京成は千葉 - 長沼線を広尾へと延長したのち、柏井橋経由で八千代方面へ延長し、1954年からは萱田線の線名で城橋(現・八千代市の萱田と麦丸の境)まで運行するようになった。また、1956年には横戸線(京成千葉駅 - 長沼 - 横戸 - 大和田駅)が開通、八千代台駅設置後の1957年には八千代台線(京成千葉駅 - 宮野木 - 実籾駅 - 八千代台駅)が開通し、鉄道での行き来が不便な千葉 - 八千代間の連絡が強化されていった。

なお、これらの路線は、京成千葉駅を起点に国鉄千葉駅(当時の所在地は要町の現・市民会館付近)を経由して運行していたが、特筆すべき点として、昭和30年代頃まで両駅間が大和橋や県庁前に迂回するルートとなっていたことがあげられる。これは、県庁への足を確保することはもとより、当時これらの地区が商業・行政の中心地としてにぎわっていたための措置であり、並行する船橋営業所の広尾線、畑線も同様であった。

住宅輸送路線の拡充と長沼営業所の開設

同じ頃、千葉市では郊外の軍事施設跡地や山林・農地であったところに徐々に新しい住宅地の建設が始まった。前記の市外へ向かう路線と並行して市内路線の整備も進められ、これら新住宅のそばを通るものもいくつか開設されている。1954年に開通した穴川線(穴川十字路 - 弥生町 - 西千葉駅 - 大学病院)は轟町市営住宅の西側を通り、黒砂線(京成稲毛駅 - 黒砂町 - 西千葉駅 - 大学病院)は1957年に公団稲毛団地(稲毛台町)の前を通るルートで開通したのち園生市営住宅まで延長、1958年には検見川線(京成千葉駅 - 千葉海岸 - 新検見川駅 - 畑小学校)が花園町の戸建て住宅地を通るルートで開通した。もっとも、これらの路線はルートを見てもわかるように、住宅地の輸送だけを目的としたものではない。逆に言えば、この頃の住宅地はこのような輸送方法で十分対応しえる規模のものであった。

しかし、1960年代の半ば頃より、戸数が数千戸に上るような大規模団地が計画されるようになり、特に東京への通勤に便利な千葉市西部では次々に造成が進められた。こうしたところでは、団地の輸送に特化した路線を開設しなければラッシュ時の需要に対応できないうえ、従来のような千葉の中心市街地を目指すルートではなく、最寄り駅にダイレクトに至る路線が求められた。これらを背景に、宮野木市営住宅への足となる宮野木線(京成稲毛駅 - 宮野木)の開通をきっかけとして、昭和40年代に入ると千草台団地線(西千葉駅 - 千草台団地)、あやめ台団地線(京成稲毛駅 - あやめ台団地)、勝田台団地線(勝田台駅 - 勝田台団地循環)、こてはし団地線(勝田台駅 - こてはし団地)、さつきが丘団地線(新検見川駅 - さつきが丘団地)、ファミールハイツ線(京成稲毛駅 - ファミールハイツ)と、急速に団地輸送路線の拡充が図られた。なお、京成宮野木団地(京成団地)の輸送は黒砂線の延長により対応されたが、路線を分割(市街地側を分離)して全体の長さを短くする措置が取られている。こうした中、1969年に長沼営業所が開設された。

現行路線

横戸線

  • 勝22:勝田台駅 - 横戸・日立物流前 - 草野車庫 - スポーツセンター駅
    • 1956年4月15日:前・京成千葉駅東口 - 作草部(現・作草部駅) - 穴川十字路 - 長沼 - 弁天前 - 大和田駅を開通。
    • 1969年8月20日:前・京成千葉駅西口ターミナル発着に変更。
    • 1970年以降:前・京成千葉駅西口 - 穴川十字路 - 長沼 - 勝田台駅に変更。
    • 1991年6月12日:スポーツセンター駅 - 長沼 - 勝田台駅に短縮。
    • 1997年3月1日:穴川線と統合し、西千葉駅 - 稲毛区役所 - 穴川十字路 - スポーツセンター駅 - 長沼 - 勝田台駅に延長。
    • 1998年10月1日:横戸線(スポーツセンター駅 - 勝田台駅)と弥生線(西千葉駅 - 穴川十字路 - 草野車庫、のち廃止)に分割。

勝田台駅から国道16号線を下る路線である。開通当初は前・京成千葉駅(現・千葉中央駅) - 大和田駅であり、弁天入口以北で大和田駅側につながっていた。(なお、弁天入口の「弁天様」そのものは花見川を渡る弁天橋の南側から東側に歩き、徒歩3分くらいのところに現在でも存在する。)勝田台駅発着に変更になっても千葉中央駅まで通して走っていたが、モノレール開通でスポーツセンター駅から千葉駅まで完全並行となったので、この路線もスポーツセンター駅で切られた。その後、1997年3月1日より穴川線(草野車庫 - 西千葉駅 - 大学病院、現在廃止)と統合されて稲毛区役所経由の西千葉駅発着に変更された。(ただし、この時点で草野車庫折返便が多かった。)そして、1998年10月1日より、弥生線と分割し、ほとんどの区間が国道16線である現ルートとなった。

2006年4月に北部循環線が開業し、大和田駅発着時代のルートの一部にバス路線が復活したが、停留所の位置や名称は当時とは全く異なるものである。

八千代台線

  • 八千11:八千代台駅 - 花見川交番 - 新天戸 - 鉄工団地 - いきいきプラザ
  • 八千12:八千代台駅 - 花見川交番 - 長作新田 - 広尾 - スポーツセンター駅
    • 1957年6月10日:八千代台駅西口 - 高津新田 - 実籾駅 - 長作新田 - 畑小学校 - 穴川十字路 - 前・京成千葉駅東口を開通。
    • 昭和40年代:八千代台駅東口 - 京成ガード際 - 実籾駅 - 長作新田 - 畑小学校 - 前・京成千葉駅および八千代台駅 - 千葉幼稚園 - 長作新田 - 広尾 - 長沼 - 前・京成千葉駅に変更。花見川団地内非経由。
    • 1969年8月20日:京成千葉駅西口ターミナル発着に変更。
    • 昭和50年代:畑経由便を千葉幼稚園経由に変更。
    • 昭和50年代:全便花見川団地経由となる。
    • 1991年6月12日:広尾経由便をスポーツセンター駅までに短縮。畑経由便が稲毛駅までに短縮され、花見川担当となる。
    • 1999年4月27日:八千代台駅 - (花見川交番非経由) - 新天戸 - 鉄工団地 - いきいきプラザを開通。スポーツセンター駅便は1往復だけとなる。
    • 1999年7月16日:いきいきプラザ便を花見川交番経由に変更。

八千代台線は、八千代台駅と老人福祉施設であるいきいきプラザおよびスポーツセンター駅を結ぶ路線である。もともと、八千代台駅と京成千葉駅を結ぶ路線として八千代台駅開設の翌年に開通したもので、当時は実籾駅を経由して運転されていた。その後、度重なるルート変更を経て、1991年のモノレール開通時にスポーツセンター駅発着となったが、利用者は少なく、1999年にいきいきプラザ発着便の新設によって抜本的に路線が見直されて今に至っている。

京成団地線、宮野木小学校線

  • 稲11:稲毛駅 - 市立高校 - 京成団地(京成団地線)
  • 稲11:稲毛駅←(無停車)←熊野神社←京成団地(京成団地線・急行)
  • 稲12:稲毛駅 - 第二あやめ入口 - 宮野木小学校 - 千葉北高校 - 草野車庫(宮野木小学校線)
  • 稲12:稲毛駅←(無停車)←熊野神社←宮野木小学校←千葉北高校←草野車庫(宮野木小学校線・急行)
    • 1957年6月25日:黒砂線(大学病院 - 京成千葉駅 - 商高前 - 西千葉駅 - 黒砂町 - 京成稲毛駅)が開通。
    • 昭和30年代:大学病院 - 京成稲毛駅 - 園生市営住宅に延長。延命寺 - 園生市営住宅便ができる。
    • 昭和40年代:西千葉駅 - 黒砂町 - 警察学校前 - 京成稲毛駅 - 園生市営住宅 - 京成団地に変更。京成団地線となる。千葉側は延命寺線となる(現在はルートを変更して、都町中通り線となる)。
    • 昭和40年代:京成稲毛駅 - 園生市営住宅 - 京成団地に短縮。
    • 昭和40 - 50年代:穴川経由便(稲毛駅 - 穴川十字路 - 第二あやめ入口 - 京成団地)を開通。
    • 平成:稲毛駅 - 園生市営住宅 - 京成団地に短縮。穴川経由便が廃止。
    • 2003年8月1日:稲毛駅 - 園生市営住宅 - 宮野木小学校が開通。
    • 2005年9月25日:稲12を第二あやめ入口経由に変更。宮野木小学校 - 草野車庫を延長。増便。
    • 2006年6月5日:稲11・12において園生町交差点・熊野神社経由の急行便を運行開始。平日早朝・稲毛駅方向のみ。

宮野木にある京成団地およびその周辺住宅地の足となる路線である。本数が多いのは、園生市営住宅経由の稲11であるが、この便はほぼ全線通して幅の狭い道路を走っていくことが特徴である。

京成団地線の原型は黒砂線といい、当初の役割は稲毛台・黒砂台と周辺の駅および千葉の市街地を連絡するものであった。稲毛の内陸部に乗り入れるようになったのは、のちに路線の西側を園生市営住宅への足として延長したことがきっかけであるが、昭和40年代初頭までは東側が都町の延命寺に至るなど、中心市街地を貫通する形で運行していた。その後、京成団地への延長、路線分割によって市街地側が分離され、西千葉駅起点の路線となった。さらに、京成線との並行度の高い西千葉駅 - 京成稲毛駅間の廃止、京成稲毛駅 - 稲毛駅間の短縮を経て今に至る。

2003年より宮野木小学校停留所に至る便を少数運行していたが、京成団地の北側に造成中だったプラウドタウン稲毛の街開きを受け、2005年にこの便を穴川十字路経由に変更・増発の上、草野車庫まで延長した。これにより大幅なルート変更となったわけであるが、系統番号の変更は行われていない。

また、2006年2月より平和交通・稲毛線の全便があさま台入口 - 平和交通本社間を営業運行するようになり、これを境に付近では両社のせめぎあいが続いているが、京成バスでは同年6月、平和交通の路線上に「園生町交差点」・「熊野神社」の2停留所を設置した。これと同時に、京成団地線と宮野木小学校線のうち平日早朝の一部便において、両停留所を経由して稲毛駅に至る運行を開始した。なお、これらの便は平和交通との並行ルート上では他の停留所には停車せず、急行便と位置づけられている。

検見川線、瑞穂の杜線

検見川線(新検見川駅)
  • 検21:新検見川駅 - 長作新田 - 鉄工団地 - いきいきプラザ - 草野車庫(検見川線)
  • 検22:こてはし団地 - こてはし台 - 長作新田 - 花見川区役所 - 新検見川駅(検見川線)
  • 検11:新検見川駅 - 瑞穂の杜 - 花見川区役所(瑞穂の杜線)
    • 1958年2月15日:前・京成千葉駅 - 吾妻町二丁目(現・中央二丁目) - 稲毛海岸 - 検見川小学校 - 畑小学校を開通。
    • 昭和:新検見川駅 - 花園小学校 - 鉄工団地 - 草野車庫となる。一部は鉄工団地循環。
    • 1992年4月1日:新検見川駅 - 花見川区役所 - こてはし団地を開通。
    • 平成:草野車庫→鉄工団地→朝日ヶ丘→新検見川駅を開通。
    • 1998年12月:鹿島からの受託により、新検見川駅 - 花見川区役所便が瑞穂の杜線として運行され、増発となる。朝日ヶ丘経由便の廃止。
    • 1999年4月27日:鉄工団地循環便がいきいきプラザまで延長され、草野車庫発着便がいきいきプラザ経由となる。
    • 2009年10月16日:9時以降の花見川区役所便が、新検見川駅南口からの発着となる。

検見川線は、新検見川駅を起点に花見川区を縦断し、区内陸部の鉄工団地方面に向かう路線である。もともとこの路線は、昭和30年代に京成千葉駅を起点として千葉街道を延々と走り、新検見川駅を経て畑に至る路線として開設された。その後、昭和40年代に新検見川駅起点に短縮(ただし、これ以前から同駅発着の折り返し便は存在した)され、鉄工団地方面への延長がなされた。また、平成に入り、千葉市が政令指定都市化されると、こてはし団地から花見川区役所への足となる便が設けられた。

瑞穂の杜線は、新検見川駅と新興住宅地の瑞穂地区を結ぶ短距離路線で、同地区の開発事業者である鹿島からの委託によって開設されたものである。当初は専用の小型車によって運行されていたが、利用者の増加に伴い車両の大型化が図られている。

2009年5月1日に千葉シーサイドバスが幕張駅 - 花見川区役所間に路線を新設したが、これにあたって前日の4月30日より、競合するこの2線と花見川南線で運賃の一部値下げが実施された。

宮野木線

  • 稲41:稲毛駅 - 園生 - 宮野木市営住宅 - さつきが丘団地
    • 1963年12月26日:京成稲毛駅 - 園生 - 宮野木を開通。その後、宮野木市営住宅まで延長。
    • 1984年9月10日:京成稲毛駅 - 園生 - さつきが丘団地に延長。
    • 1997年6月30日:稲毛駅 - 園生 - さつきが丘団地に短縮。

稲毛駅から園生、宮野木経由でさつきが丘団地に向かう路線である。もともとは、稲毛区宮野木と花見川区宮野木台にまたがる宮野木市営住宅(千葉市による分譲地)への足として開通した路線である。この路線の開通以前から、住宅の前の道路には京成電鉄が畑線(京成千葉駅 - 船橋駅)や八千代台線(京成千葉駅 - 八千代台駅)を走らせていたが、いずれも千葉市街に向かう路線であり、本数も少なかった。そこで、この路線が最寄りの鉄道駅である稲毛とを結ぶ足として開設された。宮野木市営住宅発着時代の折返所は宅地内にあり、現在は公園になっている。

2006年2月1日より、平和交通・稲毛線の全便がこの路線の宮野木停留所直近にある平和交通本社まで延長され、頻繁に運行するようになったため、これに対抗する形で同日より運賃が値下げされている。

あやめ台団地線

  • 稲01:稲毛駅 - 女子高校 - あやめ台団地 - 草野車庫
  • 稲02:稲毛駅 - 女子高校 - (あやめ台団地非経由) - 草野車庫 - こてはし団地
    • 1967年頃:京成稲毛駅 - 稲毛駅 - あやめ台団地を開通。
    • 昭和:稲毛駅 - あやめ台団地 - 草野車庫に延長。
    • 1986年4月:稲毛駅 - あやめ台団地 - こてはし団地を開通。
    • 1996年4月27日:こてはし団地便があやめ台団地非経由となる。

稲毛駅から穴川、国道16号方面へ向かう路線である。稲毛駅を発着する京成バスの中では本数が多く、頻繁に運行している。線名となっているあやめ台団地はスポーツセンター近くの国道16号沿いにある。団地前の国道にはいくつかの路線が走っているが、団地内に乗り入れるのは稲毛駅と草野車庫を結ぶ稲01だけである。1986年より、深夜バスも運行している。

あやめ台団地自治会の発行する「あやめ台30年のあゆみ」によれば、開通当初は13分間隔と本数が少なく、停留所に長蛇の列ができることもあり、増発の要求が再三行われていたということである。また、団地の中学生の通学路線を兼ねた千草台団地経由・千葉駅方面への路線の新設を自治会が求めたこともあったが、実現しなかった。

千草台団地線

  • 西千01:西千葉駅 - 作草部駅 - 千草台団地
    • 1967年:西千葉駅 - 千草台団地を開通。当初は経済高校経由。
    • 昭和40年代:作草部(現・作草部駅)経由となる。

稲毛区の南東部に位置する千草台団地の主な足となる路線であり、全線が千葉市特殊区間制1区均一運賃の短距離路線である。かつて京成バスは西千葉駅を発着する多数の路線を有していたが、廃止や移管によって2007年7月現在、千草台団地線は同駅を発着する唯一の路線となっている。なお、開通当初は轟町の経済高校前を経由するルートであった。

勝田台団地線

  • 勝11:勝田台駅→三丁目東→三丁目西→勝田台駅(勝田台団地循環東まわり)
  • 勝12:勝田台駅→三丁目西→三丁目東→勝田台駅(勝田台団地循環西まわり)
    • 1970年6月10日:勝田台駅 - 勝田台駅を開通。

勝田台線は、京成線・勝田台駅の南口から勝田台団地を循環する路線であり、東回りと西回りがある。勝田台団地は、勝田台駅の南側に広がる戸建て住宅地であるが、駅のすぐそばにあるため、この路線は長沼営業所の中では特に運行距離が短い。この線の千葉銀行前停留所近くには、小さな操車場がある。

こてはし団地線

  • 勝01:勝田台駅 - こてはし団地入口 - こてはし団地
    • 1971年頃:勝田台駅 - 前・こてはし団地(現・こてはし第五)を開通。
    • 1985年頃:勝田台駅 - 現・こてはし団地に延長。

勝田台駅の南口から国道16号線を経由し、花見川区北部のこてはし台、横戸台に向かう路線である。開通当初は、現在の「こてはし第五」が「こてはし団地」という停留所名であり、そこが終点であった。停留所の西側に小さな折返所があったが、現在は宅地化している。その後、1980年代に横戸台に住宅地が造成され、入居が始まったため、現在の「こてはし団地」停留所まで延長された。

この路線の起終点間は、直線で結ぶとそれほど距離はないが、バスはこてはし団地入口まで南下して再び北上する経路をとるため、実際にはその倍以上の道のりを走ることとなる。

さつきが丘団地線、中部美浜横断線

さつきが丘団地線(新検見川駅)
  • 検01:新検見川駅 - 朝日ヶ丘中央 - さつきが丘団地 - 広尾十字路 - いきいきプラザ
  • 検31:海浜病院 - 新検見川駅 - さつきが丘団地 - 千葉北高校 - 草野車庫
    • 1972年11月:さつきが丘団地線(新検見川駅 - さつきが丘団地)を開通。
    • 昭和40年代:畑町ホームランド経由に変更。
    • 1997年6月30日:新検見川駅 - さつきが丘団地 - 千葉北高校 - 草野車庫に延長。
    • 1999年10月1日:草野車庫発着便が海浜病院まで延長され、中部美浜横断線と別の名称がつく。さつきが丘団地線がいきいきプラザまで延長。

主に新検見川駅とさつきが丘団地を連絡する路線であり、同駅を発着する京成バスの中では最も利用者が多い。往復で乗降方式が異なり、新検見川駅方向は前乗り運賃先払い、さつきが丘方向は中乗り運賃後払い(整理券方式)となっているが、これは新検見川駅での降車時間短縮を図るための措置である。かつては3扉車が多数配置されていたが、1990年代末以降新規には導入されておらず、通常の2扉車での置き換えが進んでいる。

さつきが丘団地線が開通したのは、1972年後期のことである。当時、各地の公団団地でバス運行に対する不満の声が多く上がっていたことから、さつきが丘では公団側が予め新検見川駅前のターミナル用地を確保するなど準備を十分行うこととし、京成側との折り合いをつけていた。ところがこれに対し、新検見川駅側の住民からターミナル建設に対する予期せぬ反対運動を起こり、当初は5月頃の予定であったバスの開通と入居募集は、半年ほど延期されることとなってしまった。

この線の出入庫はもともと御成街道経由で行われていたが、新道の開通により千葉北高校経由となり、さらにこの区間を営業運行する便がわずかにできた。この便は1999年に海浜病院まで延長され、中部美浜横断線という別の線名がつけられている。また、これと同時にさつきが丘団地線のいきいきプラザへの延長がなされたが、これは同施設への連絡と、八千代台線の経路変更以降バス便がほとんどなくなっていた犢橋町における運行増加を目的としたものである。なお、この延長区間は利用者が大変少なく、2003年頃に一度は廃止に向けた協議が行われたが、千葉市が廃止意向路線に対する方針に改めるとこの申し出を取り下げ、逆に2006年4月に北部循環線(後述)を開通し、この地域における運行を拡大した。

ファミールハイツ線

  • 稲21:稲毛駅 - 第二あやめ入口 - ファミールハイツ
    • 1973年:稲毛駅 - ファミールハイツを開通。

稲毛駅から穴川十字路を回り、大規模マンションのファミールハイツに至る路線である。終点ファミールハイツは、京成団地とかなり近い場所にあるが、京成団地線とは経由地が全く異なっている。こちらの方が多少なりとものどかな雰囲気がある。穴川 - ファミールハイツ入口は軽便鉄道の廃線跡を走る。長い間30分間隔で運行していたが、1998年12月改正より20分間隔に増発され、気軽に乗れるようになった。

長沼原線

  • 稲31:稲毛駅 - 稲毛区役所 - 草野小入口 - 長沼原町 - 山王町
  • 稲32:稲毛駅 - 稲毛区役所 - 草野小入口 - 長沼原町 - 千葉センター
  • 稲33:稲毛駅 - 稲毛区役所 - 草野小入口 - クイーンズガーデン
  • 稲34:稲毛駅 - (無停車) - 草野小入口 - クイーンズガーデン
    • 1989年:稲毛駅 - 女子高校 - ヴィルフォーレ稲毛 - 長沼原町 - 長沼原(現・長沼原公園)を開通。
    • 1992年4月1日:稲毛駅 - 放医研 - 稲毛区役所 - 長沼原住宅 - 山王町に延長・変更の上で大幅に増発。
    • 1998年12月10日:深夜バスを運行開始。
    • 2007年8月1日:稲32:稲毛駅 - 千葉センターが開通。平日のみ朝夕3往復のみ運行(土曜・日曜は運休)。
    • 2009年6月29日:稲33・34:稲毛駅 - クイーンズガーデンが開通。

稲毛駅から千葉北地区にある住宅地に向かう路線で、営業所開設当時は、当時の京成電鉄千葉線が国鉄総武線と競合関係にあったため、長沼原にある国鉄の分譲住宅に路線バスを繋ぐ事に難色を示したため、ヴィルフォーレ稲毛分譲開始時に開通した。その後、経由地の変更や分岐線を増設して今に至っている。

稲34は、平日朝のみ運行の稲33の急行便で草野小入口およびオーツーパークのみに停車し穴川十字路から小仲台町経由になる。

稲毛海岸線

  • 稲海01:京成団地 - 団地十字路 - 稲毛海岸駅
    • 1999年9月4日:京成団地 - 稲毛海岸駅を開通。

京成団地から稲毛駅を経由せず稲毛海岸駅に至る路線である。開設の主な目的は稲毛海岸駅を通る羽田空港行きリムジンバスへの連絡であるが、利用者は多くなく、中型車で運行されている。かつては、み春野線用の小型車両で運行されることもあった。

開通以来、土休日のみの運行を続けてきたが、2006年2月1日より平日も毎日運行するようになった。また、経由する道路の大半が平和交通千葉海浜交通の事業エリアであるため、その間には停留所を設置していなかったが、園生・宮野木付近において平和交通との競合度が増したことにより、同年6月5日に「園生町交差点」・「熊野神社」の2停留所が設置され、全便が停車するようになっている。

花見川団地線

230px
ファイル:Keisei bus N140.JPG
花見川団地線(八千代台駅)
  • 八千01:花見川車庫 - 花見川交番 - 八千代台駅
  • 八千01:八千代台駅→団地東口→花見川交番→団地西口→八千代台駅
  • 八千01:花見川車庫→第一街区→団地西口→八千代台駅
  • 八千01:八千代台駅→第一街区→団地西口→八千代台駅
  • 八千04:八千代台駅 - 花見川交番 - 花見川車庫 - ユトリシア
    • 1968年9月20日:日本住宅公団からの受託により、暫定的に八千代台駅 - 団地間の無料貸切バスを開通。詳細ルート不明。(参考掲載)
    • 1968年10月11日:八千代台駅 - 団地東口循環を開通。成東営業所田町車庫担当。
    • 1970年5月頃:八千代台駅 - 花見川車庫便を開通。成東営業所花見川車庫担当となる。(第一街区循環開通日は不明。)
    • 1971年:営業所が佐倉に変更となる。
    • 2000年7月16日:営業所が長沼に変更となる。
    • 2009年4月1日:八千代台駅 - 花見川車庫便の一部を感動大陸ユトリシアまで延伸。

花見川区の北西部に位置する花見川団地と最寄りの八千代台駅を連絡する路線で、花見川車庫の担当である。終日運行されるのは団地の中心部を通る便であり、一日を通して本数が大変多い。このほか、早朝にのみ団地南側の一街区を経由する便が運行される。いずれも、前乗り運賃先払い方式である。

花見川団地の入居開始時期は、1968年9月であったが、当時は八千代台駅への道路が未整備でバス路線の認可が下りなかった。このため、当初は公団のチャーターによる貸切バスによって駅への足を確保し、数週間を経て同年10月11日より京成による運行が開始された。

2009年4月より、花見川車庫発着便の一部が大型マンションのユトリシアまで延長された。花見川車庫の路線が習志野市に乗り入れるのはこれが初めてである。

花見川南線

230px
  • 八千02:八千代台駅 - 長作新田 - 新検見川駅 - 海浜幕張駅
  • 八千02:八千代台駅 - 長作新田 - 区役所入口 - 新検見川駅
  • 八千03:柏井高校 - 花見坂上 - 八千代台駅
  • 八千03:柏井高校 - 長作新田 - 花見川区役所 - 新検見川駅
    • 1969年9月:新検見川駅 - 団地西口循環が開通。
    • 昭和40年代:新検見川駅 - 八千代台駅に延長。
    • 1991年7月15日:海浜幕張駅 - 八千代台駅に延長。
    • 1992年4月1日:柏井高校 - 八千代台駅を開通(通学輸送対応)。花見川区役所バス停開設に伴い柏井高校 - 新検見川駅を開通。
    • 2000年7月16日:営業所が長沼に変更となる。

花見川団地線と同じく花見川車庫の受け持ち路線であり、花見川団地と国鉄新検見川駅を結ぶ目的で開設された。花見川団地の記念誌である「30周年ふるさとづくりの記録」によれば、この路線の開設は入居開始時に住宅公団が提示した約束の1つであったが、道路の整備が遅れ、バスの開通も入居開始1年後まで延期された。また、当初は現在の新検見川駅ターミナルではなく、少し離れた「新検見川駅入口」という停留所を発着していた。

開業後まもなく八千代台駅へ延長され、さらに1990年代に海浜幕張駅や柏井高校に乗り入れる便ができて現在のようになった。ただし、海浜幕張駅や柏井高校を発着する便数は少なく、大半は新検見川駅 - 八千代台駅間の運行である。比較的長距離を走る便もあるが、前乗り運賃先払い制を採用している。

実籾線

ファイル:Keisei bus N474.JPG
実籾線(八千代台駅西口)

実籾線は、八千代台駅の西口から船橋営業所の東習志野線と同じルートを走り、ユトリシアの西側を通って実籾駅に至る路線である。実籾駅に京成のバスが乗り入れるのは、1970年代以来である。

この路線の開業に伴い、習志野市ハッピーバス(船橋営業所担当)実籾駅ルートの運行経路が変更されている。新規停留所は、ハッピーバスのものを引き継いでおり、並行する千葉シーサイドバスより細かく設定されている。

角栄団地線

  • 志津01:志津駅南口 - ショッピングセンター - 南中野
    • 昭和40年代:開通。佐倉営業所田町車庫担当。
    • 2000年7月16日:長沼営業所花見川車庫担当に変更。

京成線・志津駅から駅の南側に広がる中志津角栄団地に向かう路線である。中志津角栄団地は、角栄建設(現・ジョイント・レジデンシャル不動産)によって1965年から造成され、1966年に入居が開始された佐倉市で最初の大規模住宅団地である。団地を走る路線でありながら、「牛ヶ窪」や「南中野」といった古くからの小字を停留所名としている。

開通以来、長らく佐倉営業所が運行を担当してきたが、同営業所がちばグリーンバスに移管される際、この路線は京成電鉄による運行が継続されることとなり、花見川車庫の受け持ちとなった。

現行高速路線

マイタウン・ダイレクト千葉北ルート

マイタウン・ダイレクトバス
  • 長沼原町 - 草野車庫 - 東京駅3番 - 潮見駅
    • 2009年5月20日:開業。

マイタウン・ダイレクトバスは、東京都心と千葉県を結ぶ通勤高速バスであり、長沼営業所ではその2番目の路線である「千葉北ルート」を運行している。長沼原線の長沼原町を起点として、ヴィルフォーレ稲毛、萩台入口、ワンズモール、草野車庫、長沼、花見川消防署前、いきいきプラザ入口に停車し、千葉北インターから高速道路に入り東京駅、潮見駅に至る。

マイタウン・ダイレクトバスの項も参照のこと。

コミュニティバス

八千代市公共施設循環バス「ぐるっと号」

ぐるっと号
  • Dコース:八千代市民会館 - 八千代市役所 - 八千代中央駅入口 - 農業会館 - 睦運動広場 - 八千代西高校 - 緑が丘駅入口北 - バラ園入口 - 八千代市役所 - 八千代市民会館
    • 1998年3月2日:開通。
    • 2004年4月1日 緑ヶ丘プラザ入口を経由するように改める。

ぐるっと号は、八千代市の交通不便地域を循環するコミュニティ路線である。京成バスでは、4ルートのうち最も西側を走るDコースの運行を長沼営業所において担当している。車両は、専用塗装の小型車である。

北部循環線「花まわる号」

  • 八千13:草野車庫 - さつきが丘団地 - いきいきプラザ - 北柏井 - 八千代台駅 - 弁天橋 - こてはし台 - いきいきプラザ - さつきが丘団地 - 草野車庫
    • 2006年4月24日:スポーツセンター駅 - いきいきプラザ - 柏井・横戸循環(右回り)が開通。
    • 2009年8月1日:草野車庫発着に短縮。循環左回りが開通。

北部循環線は、花見川区北部の交通不便地域解消と福祉施設の連絡を目的に開通した路線であり、地域住民の意見を取り入れてルートが設定されている。草野車庫を起点に千葉北高校・さつきが丘団地・広尾を経由していきいきプラザに至り、ここから柏井・横戸・こてはし台を回る両回りの循環線となる。ただし、半数の便はいきいきプラザ以北での運行である。運行開始当初はスポーツセンター駅が起点であり、循環区間は右回りのみであった。

この線の独自区間のうち、柏井町の区間は1999年に萱田線が廃止されて以来、横戸町の区間は昭和40年代に横戸線がルートを変更して以来、バスがまったく走っていなかったところである。また、それ以外の沿線地域も区内の公共施設との連絡が希薄であるうえ、既存の花見川いきいきプラザ(高齢者福祉施設)を発着する路線の一部について、京成は廃止の意向を示していた。以上のような背景から、この地域におけるコミュニティバスの運行を望む声が高まり、地域協議会が設置されて具体的な話し合いが続けられていた。千葉市では2003年にコミュニティバス運行に関する独自の指針を打ち出しており、すでに市東部ではさらしなバスおまごバスの運行例がある。しかし、結局この地域では京成バスが上記の廃止意向を撤回し、新たにこの線を独自に開通することで対応することとなり、市による運行は見送られた。

上記のことから、同じ市内の交通不便地域を循環する路線であっても、この線と市東部の2路線とでは、運賃設定や収受方式をはじめいくつかの相違点がある。

 

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